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南国の城下町・飫肥へ その2「あゆみちゃんマップ」でおトクに城下町を満喫する/DENKEN WEEK 2021

「DENKEN WEEK 2021」をより楽しむべくお伝えした飫肥の魅力その1。その2では、さらに深く城下町が愉しめる「あゆみちゃんマップ」をご紹介します。

「あゆみちゃんマップ」は、城下町のイラストマップに、地元グルメや特産品などと交換できる引換券5枚が付いているもの。飫肥城下町保存会が2011年から本格スタートさせた企画で、『飫肥の城下町を散策しながら気軽に買い物やお店めぐりが楽しめる!』と評判を呼び、町おこしのお手本にしたいと他の自治体から視察が入るほど好評を博している。
「あゆみちゃんマップ」の参加店は現在35店舗。「手づくりスイートポテト」や「旨みスパイスの胡瓜漬け」、「陶器の小物」など店ごとにプチサイズの引き換え商品を用意するが、初めて飫肥に訪れたのなら飫肥名物に引き換えたい。

まずは『元祖おび天本舗』の「おび天」。おび天とは、魚のすり身に豆腐や黒砂糖、味噌などを合わせ、油で揚げたもので、香ばしい香りが食欲をソソる、ほんのり甘いすり身揚げ。江戸時代から数百年続く飫肥の名物と言われていて、店頭では揚げたてのおび天2個と交換できる。気に入ったら、1個から購入することもできるのでぜひお試しを。

「厚焼」もおすすめだ。厚焼とは、卵に砂糖やみりん、酒などを加え、時間をかけてゆっくり焼き上げた分厚い卵焼きのことで、なめらかな口当たりと、甘く濃厚な味はまるでプリンのよう。かつては飫肥の殿様に献上されていたという珍しい郷土料理・厚焼は、試食サイズが6店舗で交換できる。店ごとに異なる味わいを食べ比べるのも良さそうだ。

ほかにも「冷やしパイン」や「うまくち万能しょうゆ」、地元だけで販売している焼酎のミニサイズなど気になる品がたくさん。「あゆみちゃんマップ」をお供に城下町をめぐれば、初めて訪れてもさまざまな店に臆せず入れるはず。「あゆみちゃんマップ」は特典によって2種類あるので、見学したい施設や滞在時間などに合わせて選びたい。

「あゆみちゃんマップ」〜飫肥城下町『食べあるき・町あるき』〜
https://obijyo.com/tabe-machi/

トップ写真は、飫肥名物の四半的射場。あゆみちゃんマップの引換券で利用できるわけではないが、これがことのほか面白いのでぜひ試してほしい。指導員が常駐し、遊び方を指南してくれるので初心者でも大丈夫。10射につき310円。四半的は、かつて南九州の武将たちの間で酒宴の席などでの余興として行われていたもので、今では、市の無形文化財として登録されている。


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宮本喜代美

1991年、沖縄在住時に旅行情報誌のライターとなり、現在は九州・山口・沖縄の旅行や観光にまつわる原稿執筆、企画・編集、情報発信を行う。山や海など、風通しの良い場所をこよなく愛する自然派。儚く美しいものも大好きで、せつない曲ばかりをかける音楽イベント「セツ☆NIGHT」を不定期で開催している。


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