福岡・博多駅、天神からほど近い商店街、通称 元祖博多の台所、美野島（みのしま）商店街の近くに2022年9月にオープンした「OVERGROUND（オーバーグラウンド）」。
昭和レトロな雰囲気が残る街並みの中に、元々スーパーがあった建物の2階を改装したという、約600㎡のコンクリート打ち放しのアートスペースはすでに福岡の新しいアートスポットとして県外からも注目されつつある。
2023年2月現在、OVERGROUNDとart pod 99（アートポッドツクモ）のキュレーションによる20代の若手作家の作品を中心とした展覧会「SCREW DRIVER」が開催中。
福岡や九州を拠点に活動するアーティストや九州産業大学の学生さんの作品など、中でも気になったのは長崎出身の松村優里香（まつむらゆりか）さん。
一つのキャンバスに映像の元となる連続写真を描き、再び映像にする試み『Footage Paintings』の作品
水面にきらきらと反射する光…連写された写真かな？と思って近づいてよく見ると、一つのキャンバスの中に１コマ１コマ描かれた絵が連続して並んでいる
たゆたう波に、揺れては消える光
静止画の隣には、コマ送りになった映像作品も。
作風のきっかけとなったのはお祖父さんの遺品の8ｍｍフィルムなんだそう。
再生できなくなった映像を絵画の中に留めていき、バックアップしていくという表現方法。
日々量産される膨大な情報量の中で、見過ごしてしまった一瞬を思い出させてくれるような。
これからの活動も楽しみです。
Instagram:@yurika_painting
また、なかなか九州で観られない関東・関西在住のアーティストの作品も盛りだくさん。
こちらはSNSでも話題になっていたアクリル製の「Internet Explorerの位牌」の作者でもあるマルチクリエイターの南村杞憂(なむらきゆう)さん。
透明感あるアクリル作品の「マウスカーソル」
ツッコミ要素満載のグッズも個性的で面白いのでこちらも要チェック。
Instagram:@kiyunamura
台北のセルフィーアーティストSharol Xiao (シャロル・シャオ）の初となるドローイング作品もお見逃しなく。
2023年4月15日〜5月14日に開催される日本最大の写真展、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」のサテライトイベントKG+にも参加予定とのことで、これからの動向も気になるところ。
Instagram:@sharol_xiao
「OVERGROUND Exhibition #006 SCREW DRIVER ART SHOW」は終了しましたが、展示作品はオンラインストアでも購入可能です。
▶オンラインストアはこちら
「SCREW DRIVER ART SHOW」は今後も定期的に開催され、特に若手アーティストにフォーカスし、彼らが自由に表現できる場を提供することで、より多くのアートファンとの出逢いが生まれる機会を創出していく、福岡の新しいアートスポットにこれからも目が離せなさそう。
来月からはロンドンのデザイン・アートユニットによるエキシビションを予定。
2023年もさらにアート発信・交流のスポットとして話題沸騰中の「OVERGROUND（オーバーグラウンド）」へぜひ足を運んでみてください。
Text:meggy(@fukuokacalling_editor)
Photo:Reo Nagasawa(@reogram_7stories)
2023年3月現在開催中のOVERGROUND Exhibitionはこちら
åbäke and LPPL “Fugu school part one”
ARAKI SHIRO “ LONDON ILLUSION”
会期：
2023/03/02 – 2023/03/26 水-日 13:00-19:00※月火休み
Open Wed – Sun. 13-19pm
Closed on Mon & Tue (unless noticed)
入場無料
■Opening Party
2023/03/04 18:00-21:00
入場料:¥500
会場：OVERGROUND（福岡市博多区美野島1-17-5 寿ビル2F）
2f-1-17-5 Minoshima, Hakata-ku Fukuoka 812-0017 Japan
GoogleMap
公式サイト：https://overground.asia/
Instagram:@overgroundasia
【会期終了】OVERGROUND Exhibition #006 SCREW DRIVER ART SHOW
会期：2023/02/10（金） – 2023/02/20（月）13:00-19:00
入場無料
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