【Creator Interview】TOKOTO PALACE

突然、福岡に嵐のように舞い降りた、オーストリア出身のCameron Destenoと福岡出身のNanaが率いるミュージックプロジェクト『TOKOTO PALACE』。インターネットには音源がすこしUPされているだけで、どんなプロジェクトなのか、詳細は謎に包まれ、現在ライブでしか知ることができない彼ら。その謎多き彼らをひも解くべく、8/30にROOMSで行われたDAIMYO MATRIXで”weird&crazy”なLiveで観客を魅了した『TOKOTO PALACE』にインタビューを行った。

まずお2人の役割を教えてください。

Cameron Desteno:Key, Guitar, Bass, Drums, Vocal
Nana:Key, Vocal

曲を制作するときはどんな風に?

Nana:うちでセッションするときにCameronが妖精、植物とかそこにあるものと会話をするところから始まりますね。
ギター、ベースなどをそのあと譜面に起こしていく。そうやって楽曲が形作られていく途中で私たちは他のミュージシャンと家で何回も何回も繰り返しJAMをし、これだという曲ができる。メインのコンセプト、シンセとか、ボーカルを私がやりますが、ほとんどCameronが方向性を決めています。

お2人の出会いは?

Nana:オーストラリアで偶然出会って。

TOKOTO PALACEはどうやって生まれたんですか?またプロジェクトとしてやってみたいことは?

Nana:Cameronがカナダのブリティッシュコロンビア州(カナダ最西端)を訪れ、森の周りを歩いていた時、野生のコヨーテと鉢合わせてインスピレーションをもらいました。その神聖な動物が彼に「TOKOTO PALACEを作りなさい」と言ったそうです。それがTOKOTO PALACEの始まりです。
この音楽プロジェクトでは他のミュージシャンとコラボしたり、色んな人と音楽を一緒に創りたいと思っています。

70年代サイケデリックジャズファンク、ネオソウル、ダブやエレクトロニカ等の様々な音楽のジャンルから影響受けているそうですが、どんなジャンルが好きですか?

Cameron Desteno:70年代が音楽の時代にとって最高で大切な10年だと思っています。とりわけその時代の音楽の中では、ジャズ、ファンク、ディスコ、ソウル、エレクトロニカが一番好きですね。
Nana:私はあまりどの時代の音楽というものにはこだわっていないけど、心理的に響いてくるものだったり、自然に音に体が揺れるような、ピンときたものだったらジャンルや時代にこだわらなく聴きます。

好きなアーティストを教えてください。

Cameron Desteno:Kamaal Williams(カマール・ウィリアムズ)、UK期待の新生ジャズ・ユニット。
Nana:今だったらこのバンド、Buttering Trio(バターリング・トリオ)、イスラエルのフューチャー・ソウル・トリオです。

今、自分の中で刺激を受けているアーティストは?

Cameron Desteno:Kamaal Williams, Cortex, Brazillian psychadelic funk, Omar Rodriquez Lopez Group, Kyushu Rockers
Nana:Buttering Trio, Thundercat, Taeko Ohnuki, Yamasuki Singers, BINKBEATSとか…。たくさんいますが、UKの人気ラジオ番組、Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)がオンライン・ラジオ・ステーションWORLDWIDE FMで流すアーティストかな。激かっこいいセレクションで、かなりオススメです!

音楽を始めたきっかけを教えてください。

Cameron Desteno:14才の時にギターベースを始めました。音楽は選択してやっている事じゃない気がします。
Nana:小さい時から歌ったり音楽を聴くことが大好きでした。すこしずつ音楽に携わってはいましたが、18歳の時にやりたい事にちゃんと向きあってみようと決めて活動を始めました。

福岡で活動している理由は?福岡の魅力も一緒にお願いします。

Nana:福岡を選んだのは、メンバーが福岡を拠点にしていたMelotronmelon(メロトロンメロン)というバンドで活動をしていたから。福岡の一番の魅力はやっぱりご飯ですね、特に海鮮が美味!

これからの目標を教えてください。

1枚目のEPをレコーディングする為にエンジニアとスタジオを探す事、それと曲を作り続ける事ですね。

まだまだ、奥が深そうな『TOKOTO PALACE』。彼らが創り出す音楽は、水中にいるような、霧が立ち込める森の中に迷いこんだような感覚にさせられる…。ぜひ、彼らの不思議な(…と一言では語りつくせないが)世界観をLiveで体感してほしい。きっとこれからも、福岡に嵐を巻き起こし続けるに違いない。FUKUOKA CALLINGでも引き続き追っていくのでお楽しみに!

TOKOTO PALACEの最新情報はこちら

Instagram:@tokoto.palace


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FUKUOKA CALLING編集部

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